空調用セパレートヒートポンプ
セントラル空調用の冷水、温水を同時供給します。
セパレート型ヒートポンプは、屋上などに設置した空気熱交換器と機械室の冷凍機本体を冷媒配管で接続し、冷凍サイクルを構築するヒートポンプです。蓄熱槽と共にオフィスビル、公共施設のセントラル空調に使用されています。熱源側コイルと冷凍機本体を分割して配置できるので、設置スペースに制限がある場合にも柔軟に対応することが可能です。
また、2020年に全廃が予定されているHCFC冷媒(R-22)機器から代替冷媒へののリニューアルにも対応しております。経年劣化により効率が落ちた機器からリニューアルすることで性能アップのみならず、冷媒配管の再使用など既存設備の特性に合わせた選定・設計検討を行い、更なる省エネルギー運転を実現しています。

主な機能・特長
![[図]](img/pic_03.jpg)
冷水と温水同時取り出しが可能
- 幅広い圧縮比に対応できるスクリュー圧縮機を使用したヒートポンプの特長を活かし、冷房モード、暖房モード、冷熱・温熱の同時取り出し(熱回収運転モード)の3モード切替え仕様にもスムーズに対応することが可能です。
エネルギーを無駄にせず使用できるため、省エネ性に優れています。 狭い設置スペースでも柔軟に設置
- セパレート型ヒートポンプであれば、設置スペースに限りがある場合にも柔軟に対応することが出来ます。また、同容量のモジュール型と比較して屋上面の重量負荷が少ないため、屋上荷重に余裕の無い施設でも設置が可能です。
空気、水、海水、温水、氷蓄熱など、様々な熱源に対応可能
- 熱源や加熱・冷却の方法によって、空気熱源式(AWシリーズ)、空冷式(ACシリーズ)、空気熱源・熱回収式(AWWシリーズ)、水冷式(LWWシリーズ)、水熱源・熱回収式(3Wシリーズ)、内融式氷蓄熱システム(ABIシリーズ)など様々なシリーズを準備し、幅広い熱源に対応できるラインアップを整えています。
システムフロー図
空気熱源・熱回収式(AWWシリーズ)のシステムフロー図
![[図]](img/flow_01.png)
仕様
熱源 | 空気熱源、熱回収型、水熱源など様々な熱源に対応可能 |
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冷房能力 | 110kW(31USRT)~2800kW級(790USRT) |
軸動力 | 30kW~700kW級 |
圧縮機 | スクリュー圧縮機 |
主原動機電圧 | 400V級/6kV級 |
起動方式 | スターデルタ/リアクトル |
熱交換器 | シェル&チューブ型 |
空気熱交換器 | プレートフィンチューブ型 |
冷媒 | R-134a(等R-22からのリニューアルに対応可能) |
- ※空気熱源・熱回収式(AWWシリーズ)にて対応できる能力を記載。
- ※インバーター仕様なども対応可能です。
適応分野
オフィスビル・美術館・博物館の空調用の熱源機として
コンピューターセンターなど負荷の高い施設の空調用熱源機として
セントラル水蓄熱方式・セントラル氷蓄熱方式などの空調システム全般の熱源機として
河川・海水熱源の空調システム熱源機として
納入事例
千葉銀行おゆみ野データセンター様
お客様名 | 千葉銀行おゆみ野データセンター様 |
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納入機器 | 空冷チラー×3基、空冷式熱回収型ヒートポンプ×3基 |
設備概要 | 空冷チラー(冷水専用) 冷却能力615kW(DB35℃、冷水出口5℃) 空冷式熱回収型ヒートポンプ 冷却能力615kW(冷水出口5℃)加熱能力768kW(温水出口45℃) |
備考 | 20%消費電力削減(既存冷凍機比) |



江戸東京博物館様
お客様名 | 江戸東京博物館様 |
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納入機器 | 空冷式熱回収型ヒートポンプ×1基、空冷式ヒートポンプ×2基、空冷チラー×1基 |
設備概要 | 空冷チラー(冷水専用) 冷却能力307kW(DB32℃、冷水出口7℃) 空冷式熱回収型ヒートポンプ 熱回収運転時冷房能力700kW(冷水出口7℃)熱暖房能力 965kW(冷水出口45℃) 空冷式ヒートポンプ 冷却能力563kW(DB32℃、冷水出口7℃)暖房能力463kW(DB0℃温水出口45℃) |
