ノンフロン熱風ヒートポンプ エコシロッコ
COPh5.5※ ヒートポンプで高効率に空気を加熱
単独120℃、他熱源とのハイブリットでより高温にも対応可能
2016年9月、モデルチェンジで適用温度域をさらに拡大しました
従来のヒートポンプでは達成が困難であった高温の空気加熱。
「CO2熱風ヒートポンプ エコシロッコ」は、世界で初めて最高120℃という高温加熱を実現しました。
プロセス冷却に用いる冷水や排熱、井水などの再生可能エネルギーを有効活用し、乾燥や加熱に必要な空気を高効率に供給することができる画期的なヒートポンプです。
エコシロッコは燃やさずに熱風をつくります。さらに熱風と同時にできた冷水は、空調・プロセス冷却に活用できます。また、120℃以上の熱風が必要な際は、他熱源と のハイブリッドが効果的です。
各種乾燥や加熱ニーズに、CO2削減・省エネ・省コストでユーザーの御期待に応えます。
※ 60℃供給の場合

主な機能・特長
燃やすことなく空気を加熱
- 火気を使わず、常温の空気を最大120℃まで一気に加熱します。
燃やさずに加熱するため、夜間や無人運転でも安心・安全です。 圧倒的な省エネ・省コスト・CO2排出量削減を達成
- 水から得たエネルギーを利用して空気を加熱するため、ボイラなど化石燃料を用いて加熱する従来方式と比べて高効率です。
空気と加熱プロセス冷却が同時にでき、かつ経済的です。 24時間×365日連続運転可能
- 産業用メーカーならではの信頼性と耐久性で、年間8000時間超運転適応可能です。
モデルチェンジで温度域が拡大。連結設置も可能に
- 加熱可能な温度域を60~120℃とレンジ拡大し、80℃以下の高効率熱風供給にもこたえました。
さらに全温度域での高効率化を達成しています。
ボディが小型になり、連結設置が可能になりました。
高さが2m以下のため、屋内への設置も容易です。
システムフロー図
食品用原料工場の場合
![[図]](img/flow_01.png)
![[図]](img/flow_02.png)
![[図]](img/pic_03.png)
鋳造工場の場合
![[図]](img/flow_03.png)
仕様
型式 | MUE-HAW-2HTCR | ||
---|---|---|---|
性能 ※1 | 空気出口温度 (℃) | 60 |
100 |
加熱能力 (kW) | 120 |
107 |
|
冷却能力 (kW) | 101 |
82 |
|
消費電力 (kW) | 21.8 |
29.0 |
|
COPh | 5.5 |
3.7 |
|
COPc | 4.6 |
2.8 |
|
供給風量 (N㎥/h) | 8,470 |
3,690 |
|
熱源水(冷水)流量(L/min) | 290 |
234 |
|
外形寸法(mm) | W1,080 × L1,560 × H1,940 |
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質量(kg) | 製品重量 1,750 (運転重量 1,760) |
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法定冷凍トン (トン) | 9.06 (高圧ガス製造届不要、冷凍保安責任者不要) |
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標準仕様範囲 | 供給空気温度 (℃) | 60~120 |
|
供給風量 (N㎥/h) | 1,500~8,500 |
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熱源水入口温度 (℃) | 0~40 |
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熱源水出口温度 (℃) | -5~35 |
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熱源水流量(L/min) | 100~300 |
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熱源水圧力(MPaG) | 最大 1.0 |
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周囲温度 (℃) | -10~43 |
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備考 | ※1 空気入口温度=20℃(RH50%)における性能 冷水(熱源水)温度=入口30℃/出口25℃における性能 |
適応分野
各種塗装工程での塗料乾燥
食品、薬品製造プロセス
(乾物・干物・乾燥食品全般)での乾燥繊維加工プロセスでの洗浄後乾燥
金属加工プロセスでの脱脂・洗浄後の乾燥
樹脂原料等の除湿乾燥
食品工場の洗浄プロセス後の乾燥
ラミネーター・コーター
グラビア印刷
各種プロセス機器の冷却用途
冷却水・温排水からの熱回収として
- ※冷水チラーと同様に使用できます。
乾燥・除湿・加熱
冷却
![[図]](img/pic_02.jpg)
メディア
塗装技術(理工出版社)2010年9月号
- CO2熱風ヒートポンプ「エコシロッコ」の開発と用途展開
塗装技術(理工出版社)2010年8月号
- 緊急スペシャルリポート「日本初!塗装乾燥工程にヒートポンプを採用
塗膜硬化乾燥のエネルギー活用・徹底検証 」において、エコシロッコを導入した株式会社南電器様が紹介されました。 クリーンテクノロジー(日本工業出版)2010年3月号
- 論文「CO2熱風ヒートポンプ 最高120℃の熱風を発生させる産業用CO2ヒートポンプ」 株式会社前川製作所 佐々木健太 著