安定した氷温のリンクとランニングコストの削減
アイスアリーナの運用では、冷却設備のエネルギーコストが多くを占めます。マエカワは、最先端の冷却技術と高効率な自然冷媒冷凍機「NewTon」によって、エネルギー節約をお手伝いしています。エチレングリコールなどの不凍液の代わりに液化したCO₂をアイスリンクの冷却液に用いる冷却システムは、リンク内全体を均一に冷却して製氷ができるため、世界のトップ選手をも満足させる最良の氷質をもたらします。
また、CO₂の搬送ポンプの動力はエチレングリコール(ブライン)の1/10程度でおさまるため、大きな省エネルギー効果をもたらします。
最高のパフォーマンスを楽しめる環境つくり
観客が多く入るアイスアリーナでは、温度や湿度が上昇するためリンク表面の状態をコントロールすることが難しくなります。リンク上の湿度は、氷上にモヤを発生させやすくし、選手のパフォーマンスに悪影響を及ぼしかねません。マエカワのCO₂ヒートポンプ式デシカント除湿システム「クリス」は、低い室内温度でもしっかり除湿することができるため、リンクが融けるのを抑え、モヤの発生をなくし、アイスアリーナ内のコンディションを整えます。冷凍機の負荷を減らし省エネルギーにもつながります。
さらに、各競技にあった氷質つくりをサポートします。氷中・氷表面温度・冷却液温度など長年のノウハウに基づいた制御により、ニーズに応じた硬い氷や柔らかい氷、乾いた氷や湿った氷をつくる技術で競技場の選手を支えます。
リンク整氷用のお湯をヒートポンプで
スケートリンクの表面補修用のお湯は、一般的にボイラーで作っています。カーボンニュートラルなスケートリンクは、お湯もヒートポンプで沸かすことが可能です。たっぷりのお湯を少ない電気でつくることができるマエカワのCO₂ヒートポンプであればリンクの補修だけでなく、シャワールーム、給湯室、トイレなどのお湯を同時に供給することが可能です。
場所と季節を超えたアクティビティーを提供
降雪地帯でしか体験できないスキー。春の訪れを知らせる流氷。-70℃を下回る極寒の地。
地球には、限られた自然条件のもとでしか体験できないことがたくさんあります。例えば、人工雪のスキーでは、製氷のノウハウを活かし降雪シーズン前の屋外ゲレンデにクラッシュアイスを散布することで滑走可能なゲレンデを実現します。また、人工雪による世界初の屋内型人工スキー場の実現にも貢献してきました。マエカワの冷凍技術は、様々な低温状態をつくりだし、場所や季節を超えてアクティビティーの可能性を広げます。
グリーンなお湯が癒しの時間を
リゾートホテルやフィットネスクラブ、ゴルフ場など、健康と癒しをあたえる時間に欠かせないスパやシャワーに使う大量のお湯を、再生可能エネルギーを熱源に用いたヒートポンプでつくります。燃焼系エネルギーに頼ることがないため、CO₂排出量を大幅に削減することができ、さらにエネルギーコストを削減できます。
事例紹介・納入実績
Mayekawa