水揚げから食卓まで、「美味しい」を支える冷却技術
水産物の「美味しい」には鮮度が欠かせません。鮮度維持のためには、漁獲・保管・加工・輸送それぞれの過程で魚介類を「低温」に保ち続けることが必要です。マエカワでは漁獲直後の鮮度を漁船内で維持しながら輸送するための凍結保管から始まり、保冷性の高い製氷の技術、陸上でも最適条件を実現した冷凍倉庫での保管技術、加工時における品質を保つ低温高湿度での解凍技術まで、製品の価値や品質の低下を防ぐ技術を組み合わせ、漁獲から消費者に届くまでの各工程でその流通を支えています。
製品の特性に合わせて選べるフリーザーラインアップ
マエカワのフリーザーはバリエーション豊富なため、凍結する製品の特性に合わせたフリーザーをご提案することが可能です。「サーモジャックフリーザー」のスチールベルトタイプは熱伝導率が良く、メッシュ跡をつけずに魚の切り身や加工品を凍結できます。エビなどの水分が多く、粘り気がある製品のバラ化凍結には下面からの強力な風と、振動装置による物理的な力を組み合わせ高品質凍結を実現する「IQFラインフリーザー」をご提案しています。また、ホタテの貝柱のように、凍結時の色によって付加価値が決まるデリケートな商品の専用フリーザーを作るために、何度も凍結実験を行ながら設計を進めることもあります。
水産業の「つらい」「危ない」「面倒」から解放するアプローチ
コンタクトフリーザーへの積込作業や、モヤがかかり床が濡れている冷蔵庫内での作業等、水産の現場では重労働や危険な環境が多く存在します。マエカワでは自動搬送を含んだコンタクトフリーザーシステムやデシカント式低温除湿システムを提供しています。その他にも、工場の出入口に防虫効果の高いエアシャッターを導入するなどの衛生面も含めた全体設計で入口から出口まで安心安全に製品を生産できる環境を整えるなど、マエカワは「冷やす」だけではない、様々なアプローチで水産業界の課題解決に寄与します。
省エネルギー・CO₂排出量削減を全体最適でご提案
国際的なカーボンニュートラルへの取組を背景に、冷凍機においてはグリーン冷媒への転換が求められています。マエカワでは空気を冷媒とした超低温を実現する空気冷凍システム「PascalAir」や、アンモニアでCO₂を冷却する間接冷却方式を採用した高効率自然冷媒冷凍機「NewTon」、CO₂ヒートポンプ「ユニモ」シリーズ等、自然冷媒を用いた製品を開発・製造してきました。また、各機器の効率を追求するだけでなく、プラント全体の熱の収支に着目し、省エネルギー・CO₂排出量削減効果を最大限に引き出すシステムを提供しています。
事例紹介・納入実績
Mayekawa
生産効率や工場の拡張性も考慮したフードプロセスエンジニアリング
生産効率、動線、衛生性など、食品工場の生産ラインのプランニングには様々な配慮が必要です。マエカワは多種多様な食品工場に機器や生産ラインを納入してきた実績を元に、熱と食品の関係を熟知した独自のエンジニアリング技術で、お客様の特徴に合わせた生産ラインをプランニングします。部分最適から全体最適まで、さらに工場の拡張性も考慮した提案も可能です。ラインの設計、製作、施工管理までを一括して提案します。
お客様の「やりたい」に
徹底的に応えるテストサポート
お客様の品質・運用の要望に応えるべく、マエカワはテストを通じて最適な機器設計をします。
凍結・冷却、解凍、長期保管、異物検出やパレタイジングなど各種ご用意しております。