氷蓄熱式チラー水供給システム CO2アイスチラー
氷蓄熱は”自然冷媒”の時代へ
CO2アイスチラーは、マエカワの自然冷媒冷凍技術と日本ビー・エー・シー株式会社の製氷技術を融合し共同開発した氷蓄熱式チラー水供給システムです。(特許出願中)
ノンフロンの環境価値の高い設備で、省スペース、安全かつ高効率に、限りなく0℃に近い冷水を安定供給します。
令和元年度デマンドサイドマネジメント表彰において、一般財団法人ヒートポンプ・蓄熱センター振興賞を受賞しました。

主な機能・特長
- 地球温暖化係数の高い冷媒から低GWP冷媒へ
今後規制対象となる代替フロンから地球温暖化係数の低い自然冷媒にシフト。環境価値の高い設備を実現。
補助金の活用(自然冷媒化補助事業)。
地球温暖化に影響しないのでフロン排出抑制法に非該当。
既存製氷コイルの入れ替え対応可能。
- ピーク電力を抑え使用電力を平準化
電力使用の少ない時間帯に蓄氷し、電力使用の多い時間帯に冷水供給を行うことで使用電力の平準化が可能に。
- 省エネルギー性を追求
自然冷媒冷凍機 SIERRA(シエラ)と組み合わせるだけのシンプルなシステム。
ポンプ不要のサイフォン方式を採用。動力低減に寄与。
- 使い易さと安全。かつ製氷能力の低下ゼロ
1台のコイルに対して冷凍機1台で冷却。分散型なのでローリスク。さらに届出・保安責任者不要。
CO2の系内にはオイルが無いため、将来にわたってオイルによる製氷量の低下ゼロ。オイル混入のリスクもゼロ。
- 「いざ」というときの対応にも
万が一の非常時にも蓄熱槽内の水を中水等で利用することが可能。
電源喪失時、ポンプやクーラーなどの電源さえ確保できれば、蓄熱した氷を利用して一時的な製品の保存も可能に。
- コンパクト設計。しかも製氷量アップ
蓄熱槽上部に機器を設置するため、コンパクトなレイアウトが可能。狭小スペースでのフロン設備からのリプレイスに。
オイルフリーでコイル全体に冷媒が供給され、均一な氷厚で製氷が可能になったため、製氷量が従来比で5%アップ。
- 1週間で施工可能
セミキット工法により、現地工事を最低限に抑えることで、試運転までの標準工期は1週間。 ※
お客様の設備休止期間の極小化を実現。
※SIERRA-A(空冷)の場合(SIERRA-W(水冷)の場合、約10日間となります)
「脱」地球温暖化
スマートエネルギー
使い易さ&安全性
省スペース
短工期
システム構成
![[図]](img/flow_01.png)
業界初のアンモニアスクロール/CO2二次冷媒の採用で効率的かつ、ローリスク、省スペース化を実現しました。
仕様
型式 ※1 | SI-TSU-125-A/W | SI-TSU-250-A/W | SI-TSU-500-A/W | |
---|---|---|---|---|
潜熱蓄熱量(MJ) | 1,582 | 3,164 | 6,329 | |
氷重量(㎏) | 4,725 | 9,450 | 18,900 | |
参考外形寸法(㎜) | SIERRA-A | W1,870×L5,830× H4,520 |
W2,870×L5,830× H4,520 |
W2,870×L11,070× H4,520 |
SIERRA-W | W1,870×L5,830× H4,190 |
W2,870×L5,830× H4,190 |
W2,870×L11,070× H4,190 |
|
運転重量(㎏) | 18,400 | 32,200 | 63,300 | |
エアポンプ動力(kW) | 0.4 | 0.75 | 1.5 | |
消費電力(kW) ※2 | SIERRA-A | 20 | 40 | 80 |
SIERRA-W | 14 | 28 | 56 | |
必要台数 | 2 | 4 | 8 | |
CO2冷媒充填量(㎏) | 106 | 212 | 424 |
- ※1型式の末尾にA(空冷)、W(水冷)をつけてご指示ください。
- ※2SIERRA-Aの消費電力は外気温度25℃のとき、SIERRA-Wの消費電力は冷却水温度20℃のとき
標準ラインナップ8機種のうち3機種を抜粋しています。その他の仕様につきましては、カタログをダウンロードしてご確認ください。
適応分野
各種産業用チルド水〔乳業・飲料・食品(カット野菜、豆腐等)・食肉〕
空調用冷水