ニュース 2007年
ラオスのビール工場における省エネ事業が国連で承認
2007年4月
株式会社前川製作所(以下 マエカワ)がラオス人民民主共和国(以下 ラオス)のビール工場に対し進めていた「エネルギー使用効率改善」プロジェクト(※)が、2007年4月7日に、国連CDM理事会(UNFCCC)で正式にCDM事業として登録されました。本事業は、冷凍空調業界初の国連承認CDM事業となります。
本プロジェクトは、ラオス唯一のビール会社「ラオ・ブルワリー社(Lao Brewery Co.,Ltd)」のビエンチャン工場を対象とし、プロアクトインターナショナル株式会社と共同で進め、マエカワは主に技術的な活動を担当しました。 ラオスの電力実情を踏まえ、マエカワは、重油を燃料にしたボイラによる加熱方法から、電動機で駆動される水蒸気圧縮機による加熱方法に変更することをご提案しました。 そして、 ビール工場内全消費エネルギーの3割削減と、重油使用量年間2,400トンの削減を可能とする省エネ設備として、
- 1. 排蒸気回収・再圧縮システム
- 2. 殺菌工程におけるヒートポンプ設備
- 3. 排水処理によって発生するメタンガスを回収し燃焼させるボイラーシステムを同社工場に設置いたしました
本プロジェクトのCER(保証されたCO2排出削減)取得期間である2007年から2017年の10年間に、本プロジェクトが達成できる省エネルギー効果は、石油換算で34,000トン、削減できる温室効果ガスは35,000トンの見込みです。 なお、同社がラオス南部の都市パクセに建設中の新工場にも同様のプラントを導入する予定です。
- ※正式プロジェクト名
Energy Efficiency Improvement Project At A Beer Brewery In Lao PDR
(ラオス国のビール製造工場におけるエネルギー使用効率改善事業)
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